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【似ているようで全く違う】カフェオレとカフェラテの違いとその文化について【フランスとイタリア】

編集・ライティング

シブヤ ユウキ

早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系卒業。雑誌の自主制作やクリエイターチームの結成などを行い、Web制作会社にディレクターとして入社。その後、フリーランスのディレクター・イラストレーターを経て、オウンドメディアのライター・コンテンツディレクターとなる。現在はマルチクリエイターとして活動中。

普段何気なく飲むカフェオレ、そしてカフェラテ。その違いについて、今まで何も考えずに飲んできた。どちらも同じもので、フランス語とイタリア語の違いだろうと勝手に思いこみ、訪れた店に書いてある方を頼んでいたのだ。

でも、カフェオレとカフェラテはどうやら少し違うらしい。友人に聞いて初めて知ったので、この記事を通して皆さんと共有したい。

カフェオレとカフェラテは違う

結論から先に述べると、カフェオレとカフェラテは別物だ。単純にフランス語とイタリア語の違いだけではない。では、何が違うのか、それぞれの特徴をまとめてみた。

カフェオレとは

カフェオレとは、フランス語で「café au lait(カフェ・オ・レ)」と表記し、「café」が「コーヒー」「lait」が「ミルク」を表す。浅煎り豆のドリップコーヒーを使うことが一般的なようで、ドリップコーヒーとミルクの比率は1:1だ。味の特徴としては、浅煎り豆の影響もあって苦味が少なく、比較的甘くまろやかな仕上がりになるのだとか。

カフェラテとは

一方、カフェラテは、イタリア語で「Caffè Latte(カフェ・ラッテ)」と表記するが、造語だという。「Caffè」が「コーヒー」、「Latte」が「ミルク」を指す。

カフェラテは深煎りの豆を使ったエスプレッソにミルクを混ぜたもので、その比率はエスプレッソとミルクで1:4とされている。カフェラテの方がミルクは多いものの、エスプレッソが濃くて苦いことから、カフェオレよりも苦味を感じやすい味わいになっている。

両者にまつわる文化とは?

以上が、カフェオレとカフェラテの基本的な違い。それでは、今度はカフェオレとカフェラテ、その両者にまつわる文化にはどのようなものがあるのか。気になったので調べてみた。

カフェオレと文化

17世紀のフランスに初めて伝わったコーヒー。はじめは、苦味を和らげ飲みやすくするように、砂糖や蜂蜜が使われていたらしい。しかし、19世紀になってコーヒーにミルクを入れた「カフェオレ」が登場し、市民の間で大流行。その後、ヨーロッパを中心に世界へと広がり、それぞれの地域で独自のスタイルが確立されていった。

中でも影響力が大きかったのは、スターバックス。スタバの力で、カフェオレはぐっと庶民の飲み物として、そのエレガンスさを保ちながら広がった。

カフェラテと文化

イタリアでは、カフェラテは朝食と一緒に飲まれる、一般的な飲料のようで、温めたミルクで作ることが多い。しかし、観光客の多いカフェ以外では「カフェラテ」というメニューは存在せず、「カフェ・マッキャート(caffè macchiato)」と呼ぶのが通常。

「マッキャート」とは「染み」という意味で、コーヒーにミルクを垂らした様子が、「コーヒーに染みがついているように見えるから」といった理由で、この呼称になっている。アートのようなラテドリンクが楽しまれるのも、イタリア、そしてカフェラテならではの文化。

まとめ

日常、何気なく飲んでいるものにも関心を向けてみるとちょっとした発見がある。筆者も学生時代から「カフェが好きだ」と言ってきたが、実際のところ常にカフェオレかカフェラテか、書かれている方を頼んで、「あぁ〜ここの”カフェオレ”は美味しかったな〜」と思って過ごしてきた。

そんな自分に少し恥ずかしくなってしまったので、自戒も込めて記事にまとめた次第である。ここからカフェ沼にハマるのも良いだろう。

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