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必要なパッケージのインストール後に「zsh: command not found」と出る場合の解決方法

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「必要なパッケージがインストールされている」ことを確認したにも関わらず、コマンドを実行しようとしたときに「zsh: command not found」と表示された時は、環境変数($PATH)が正しく設定されているかどうかを確認しましょう。

環境変数($PATH)とは?

環境変数($PATH)とは、コマンドを実行するプログラムが保存されている設定ファイルのディレクトリを設定する変数。環境変数($PATH)を通すことをパスを通すといいます。環境変数($PATH)を通すには、下記のコマンドを使用します。

export PATH={ここに通したいパスを記述}:$PATH

下記コマンドで環境変数($PATH)を確認することができます。

echo $PATH | tr ':' '\n'

「export」コマンドでは環境変数($PATH)の値を永続的に保持することができない

パッケージのインストールして、「export コマンド」で環境変数($PATH)を通したはずが、ターミナルを閉じると、おそらく再度「zsh: command not found」とでるかと思います。

これは「export コマンド」では環境変数($PATH)の値を永続的に保持することができないことが原因です。ターミナルを開くたびに、

export PATH={ここに通したいパスを記述}:$PATH

で環境変数($PATH)を通してもいいんですが、面倒なので「.zshrcファイル」を利用して環境変数($PATH)の値を永続的に保持させましょう。

「.zshrc」で環境変数($PATH)の値を保持させる

「.zshrcファイル」とは、ターミナルを新規で開いた場合に読み込まれるファイルです。このファイルに設定を加えれば、環境変数($PATH) の値を保持することができます。まずはターミナルで

vi .zshrc

を実行し、「.zshrcファイル」をテキストエディタで開きます。その後キーボードの「i」を押して「–INSERT- 」 状態にします。次に、

export PATH={ここに通したいパスを記述}:$PATH

を「.zshrcファイル」にコピペします。コピペが完了したら「esc」を押して「–INSERT- 」状態を解除します。さらに「:wq」を実行しファイルを閉じます。最後にターミナルから、

source .zshrc

で「.zshrcファイル」の変更を反映しておけば、環境変数($PATH)の値を永続的に保持することができます。

「Homebrew」を使った環境変数($PATH)の通し方【ケーススタディ 】

「Homebrew」を例に環境変数($PATH)の通し方を解説します。ターミナルを開いて、公式サイトに記載されている下記のコマンドをコピペします。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)

パスワードを入力すると「Press RETURN to continue or any other key to abort:」と表示されるので「return」を押して続行します。これでひとまず「Homebrew」のインストールは完了です。一時的に環境変数($PATH)は通っているので、

brew -v

とコマンドを実行してみましょう。バージョンが出れば完了です。ターミナルを閉じてから、新規で開いて下記のコマンドを実行してみてください。おそらく「zsh: command not found」とでるかと思います。「.zshrcファイル」で環境変数($PATH)の値を保持させましょう。今回は、

Warning: /opt/homebrew/bin is not in your PATH.

とWarningが出ていたので、

export PATH=/opt/homebrew/bin:$PATH

こちらを「.zshrcファイル」に記述すれば、ターミナルを閉じても環境変数($PATH)の値を保持され、いつでも「Homebrew」のコマンドが使用できます。

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