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【脱iPhone】Pixel 8がかなり良いスマホだった
早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系卒業。雑誌の自主制作やクリエイターチームの結成などを行い、Web制作会社にディレクターとして入社。その後、フリーランスのディレクター・イラストレーターを経て、オウンドメディアのライター・コンテンツディレクターとなる。現在はマルチクリエイターとして活動中。
皆さん、スマホは何を使っていますか?やっぱりiPhoneでしょうか?日本ではiPhoneのシェア率がかなり高く、約70%という調査結果もあります。かくいう筆者も長年Apple信者で、iPhoneは新作が出るたびに購入していました。
しかし、2023年には初めてPixelをメインのスマホに変えてみました。この記事ではPixelに変えて良かったこと、そして逆にiPhoneの方が良かったなと思ったことについて本音でお伝えしていこうと思います。
目次
Pixel 8を選んだ理由
まずは、簡単に僕がiPhone 14 Pro MaxからPixel 8に乗り換えた理由を紹介します。以下の2つの理由から、乗り換えを決心しました。ご参考になれば幸いです。
コスパがそれなりに良かった
まず特筆すべきなのがPixelのコスパの良さです。特にPixel 7までは7〜8万円台で購入が可能だったので、最新チップを載せたハイエンド機種としては破格のスマホでした。残念ながらPixel 8は¥112,900〜と円安の状況も受けてかなり価格が上がってしまいましたが、手厚い下取りサービスやクレジットの還元などによって、実質の負担額は抑えることができます。
筆者も発売日に購入しましたが、発売当初のキャンペーンとして¥30,000のクレジットが返ってきたので、実質、¥82,900という価格で購入することができました。
Google Storeでは定期的にセールを行なっているので、そこを狙って買い換えることをおすすめします。
スペック面でも満足がいった
また、「良かったところ」で詳しく述べますが、Pixel 8のスペックについても価格以上の価値を感じました。同価格帯の通常のiPhone 15シリーズよりも数万円安く、それでいて基本的なカメラ性能やディスプレイの性能、2日近くもつバッテリーもちなど、あらゆる面で優れている端末だな、と長期間使用していて実感しました。
以下では、より詳細にPixel 8の良かったところについて紹介していきます。
Pixel 8で良かったところ
Pixel 8は使ってみると思った以上に使い勝手が良く、iPhoneから乗り換えた自分にとってもすぐに馴染むことができました。
特に良いと思ったところが5つあるので紹介します。
手馴染みの良い6.2インチのサイズ感
まず、特筆したいのが6.2インチという絶妙なサイズ感です。iPhoneの6.1インチモデルと同じような感覚で使用することができ、iPhoneから乗り換えても手馴染みが良かったです。
また、6.2インチはある程度手が大きな人なら片手操作が可能なサイズ感で、自分にはぴったりなスマホでした。以前はiPhone 14 Pro Maxを使用していたのですが、それに比べると断然持ち運びしやすいです。重量も187gと、近年のスマホの大型化、重量化の流れの中では、比較的軽い部類に入ると思います。
実際、筆者も3ヶ月程度使用してきましたが、持ち歩いていて不便に感じたことは1度もありませんでした。
滑らかな120Hzの画面
次におすすめしたいのが画面のリフレッシュレート、つまり滑らかさです。このリフレッシュレートが近年のスマホでは重要視されていて、今までの標準が60Hzと半分だったのに対し、iPhone 13 Pro以降のProモデルや、他のAndroid端末も120Hzのリフレッシュレートを取り入れるようになってきています。
前作のPixel 7が最大90Hzだったのに対し、今回のPixel 8では60〜120Hzの可変式リフレッシュレートを採用しています。なので、最大120Hzの滑らかさを実現していて、他の高額なハイエンド機種と同じ体験ができるのが魅力的です。
実際に操作した感覚では、画面が指に吸い付くような感覚で触っていて気持ちの良いです。1度120Hzに慣れてしまうと60Hzのスマホだと画面がカクカクした印象を覚えると思います。ちなみに同価格帯の通常版のiPhone 15/15 Plusはいまだに60Hzであり、120Hzの画面を体験したい場合はProモデルを購入しなくてはいけなくなります。
必要十分なスペック
Pixel 8はGoogle発のスマホとして独自のチップである「Tensor G3」を搭載しています。このTensorチップは、ゲームなどにはあまり強くないものの、ブラウジングやSNS、動画視聴などの基本的な動作はサクサクこなすことがある、実力のあるチップになります。
また、翻訳やAI機能に特化しているので他のスマホとは違った使い方をする面白みもあります。実際に、外国語の書かれたパッケージをカメラで映すと、日本語に翻訳してくれる、といった機能があったりもするので、日常のちょっとしたところで活躍してくれるスマホだと思います。
他にも、YouTubeなどの字幕での翻訳機能や、文字起こしをしてくれる録音機能、写真に写った余計なものを削除する「消しゴムマジック」などの機能もあり、盛りだくさんです。
高いカメラ性能
実際に使っていて感動したのはカメラ性能でした。正直なところ、「Pro」モデルではないので、そこまで綺麗な写真は撮れないだろうとたかを括っていたのですが、かなり自然で立体感のある写真を撮影することができました。
この写真はPixel 8のポートレートモードで撮って出ししたものになるのですが、iPadのように大きなものはもちろん、コップのストローのような細かな輪郭まで認識して、背景と切り分けてぼかしてくれています。このクオリティのものを、気軽に撮影することができるのはPixel 8内部での画像処理の賜物だと思うので、よくSNSに写真を投稿する人にはおすすめできるスマホだなと感じました。
iPhone含め、様々なスマホのポートレートモードを使用してきた経験がありますが、ここまで細かく輪郭をとって撮影できるスマホはPixel 8だけだったので、大きな魅力のひとつだと思います。
洗練されたデザイン
これは賛否両論がある、好き嫌いの分かれるものかもしれませんが、筆者個人としては洗練されたデザインだと思っています。近年のスマホはどうしてもカメラが大型化してしまい、どのようにそれを本体背面に収めるかで、デザインが大きく変わってくるかと思います。
しかし、Pixel 8シリーズはカメラを縦や正方形の枠の中に埋めるのではなく、画像のように背面にカメラバーを作ることで、スタイリッシュにカメラを納めています。
このようにすることで、カメラの主張を抑えることができていると思いますし、カメラバーの部分はアルミで出来ているので高級感もあります。
やっぱり指紋認証は便利!
ずっとiPhoneを使っていた筆者が痛感したのは「やっぱり指紋認証は楽だな」ということです。
iPhoneはSEを除くと全てFace IDという顔認証なのですが、マスクをしていると認証の精度は落ちますし、何より解除のためにスマホに顔を向けなければなりません。
一方、Pixel 8はわざわざ顔を向けずとも、指を定位置にかざすだけでロックを解除したり、パスワードの入力ができるので、一度慣れてしまうとかなり快適です。
また、この指紋認証がiPhone SEのボタン式ではなく、画面に埋め込まれたタイプなので、フルディスプレイで利用できるところも良いポイントです。
iPhoneの方が良いところ
ここまで、Pixel 8の魅力について語ってきましたが、それでもやっぱり筆者は「Apple信者」なので、Pixelに乗り換えておきながらも「やっぱりiPhoneの方が良かった…!?」と迷いが生じてしまうことが多々あります。
以下では、iPhoneだからこそ良いポイントを3つご紹介します。
Appleのエコシステムが便利すぎる
まず大前提として、Appleのエコシステムが便利すぎるという点が挙げられます。身の回りのデバイスをApple製品で固めている人にとっては、PixelをはじめとしたAndroidに変えるのは少々億劫かもしれません。実際に乗り換えた筆者の意見としては「さほど困らない」というのが本音ですが、唯一大きな不便なのは「AirDrop」が使えないことです。
筆者の場合、MacBookとiPadを使って創作活動や仕事をしているのですが、「サッとこのデータだけスマホに送りたい」と思った時に「AirDrop」が使えず、Google DriveやGoogle Photoを経由することが多いです。
Pixel 8から何かMacBookなどに送りたい時も同様の手順を踏まなければならないので、やっぱりiPhoneや他のApple製品で固めていると、その利便性からは離れづらくなるでしょう。また、Apple Watchを使えるのもiPhoneだけなので、要注意です。
カスタマイズ性が低いので、万人に使いやすい
iPhoneの良いところとして、カスタマイズ性の低さがあると思います。カスタマイズ性が低いと聞くとあまり良くないのではないかという意見も上がりそうですが、このカスタマイズ性の低さによって、どんな人にとっても分かりやすいホーム画面が作れるのが大きなメリットだと思います。
ホーム画面の作り方が1パターンなので、スマホが苦手な人はとにかく良く使うアプリをホーム画面の1枚目のページに持ってくる、といったように簡単に自分のiPhoneを作ることができます。こうしたUIの簡潔さはiPhoneの強みと言えるでしょう。
一方、PixelはじめAndroid端末は独自のカスタマイズや設定が機種ごとにバラバラだったりするので、機械に疎い人には向いていないでしょう。
リセールバリューが高い
最後に、iPhoneの魅力的なポイントとして挙げられるのが、その「リセールバリュー」の高さです。「リセールバリュー」とは、中古で販売する際の価格のことで、iPhoneは値崩れがしにくく、発売から数年経ったモデルでもかなり高額でメルカリや中古ショップで売られています。
Android端末はサポート期間が短いこともあるのか、iPhoneほどのリセールバリューはなく、発売して1年、早ければ数ヶ月でかなり値崩れを起こしてしまいます。なので、iPhoneは、きちんと1〜2年使用して、状態が良いまま売却して次のiPhoneを買うというサイクルを作るのに最適なデバイスです。
iPhoneとPixel、どちらを買えば良い?
Pixel 8にはiPhoneにはない魅力がたくさんあることをご理解いただけたかと思います。そこで生じる疑問は「結局、どちらを買えば良いの?」というものでしょう。
正直、これはその人の環境によると思います。
例えば、自分が使用しているデバイスがAppleのものが多いならばiPhoneを選んだ方が便利だと思いますし、特にそうではないならコスパ重視でPixel 8を選ぶのも良いでしょう。
改めて、自分がスマホに求めるものを洗い出してみて考えるのが一番良い買い方ではないでしょうか。
筆者はPixel 8のもつAI機能や同価格帯のiPhone 15と比較した時のディスプレイやカメラの性能の観点からPixelを選びましたが、後悔はしていません。
まとめ
ここまで、Pixel 8についてiPhoneとの比較も交えながら見ていきました。Pixelシリーズの強さは、iPhoneにはないAIなどの最先端技術と、期間によってではありますが手厚い還元サービスにあります。
また、単純に同価格帯のiPhone 15よりも高いスペックのものを少し安く手に入れることも強みになります。逆にAppleのエコシステムにどっぷり浸かっている人にとってはなかなか難しい選択肢に思えるかもしれません。
しかし、実際に筆者はAppleエコシステムに囲まれた環境でPixel 8を使用していますがAirDrop以外の面で特に不自由したことはなく、むしろスマホ単体の完成度が高いので非常に満足して使っています。
この記事をきっかけにPixelシリーズにも興味を持っていただけたら幸いです。Google公式ストアはこちら
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