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Pixelへ乗り換えで後悔？iPhoneユーザーが感じたリアルな体験をご紹介【脱iPhone】

編集・ライティング

シブヤユウキ

早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系卒業。雑誌の自主制作やクリエイターチームの結成などを行い、Web制作会社にディレクターとして入社。その後、フリーランスのディレクター・イラストレーターを経て、オウンドメディアのライター・コンテンツディレクターとなる。現在はマルチクリエイターとして活動中。

皆さん、スマホは何を使っていますか？やっぱりiPhoneでしょうか？日本ではiPhoneのシェア率がかなり高く、約70％という調査結果もあります。かくいう筆者も長年Apple信者で、iPhoneは新作が出るたびに購入していました。

しかし、2023年には初めてPixelをメインのスマホに変えてみました。この記事ではPixelに変えて良かったこと、そして逆にiPhoneの方が良かったなと思ったことについて本音でお伝えしていこうと思います。

1 Pixel を選んだ理由
- 1.1 コスパがそれなりに良かった
- 1.2 スペック面でも満足がいった
2 Pixel で良かったところ
3 iPhoneをやめて後悔したこと
4 iPhoneからPixelに乗り換えて後悔していない？
5 まとめ
- 5.1 おすすめのPixel 8/9関連アクセサリ

Pixel を選んだ理由

なぜ、わざわざiPhoneをやめてPixelに移行したのか。主に以下の2つの理由から、筆者はPixelに乗り換え、すっかりハマってしまいました。ご参考になれば幸いです。

コスパがそれなりに良かった

まず特筆すべきなのがPixelのコスパの良さです。特にPixel 7までは7〜8万円台で購入が可能だったので、最新チップを載せたハイエンド機種としては破格のスマホでした。

残念ながらPixel 8以降は円安の影響もあるせいか、iPhoneとかなり近い定価になってしまいました。しかし、iPhoneと異なり、手厚い下取りサービスやGoogleストアで使用可能なクレジットの還元などによって、実質の負担額を抑えることができるのがPixelの大きな強みです。

筆者も度々、キャンペーンにあわせてPixelを購入し、30,000円分のクレジットをもらうなど、その恩恵を感じることができました。

Google Storeでは定期的にセールを行なっているので、そこを狙って買い換えることをおすすめします。

スペック面でも満足がいった

また、「良かったところ」で詳しく述べますが、Pixelシリーズは必要十分なスペックを備えているのが満足ポイントです。

同価格帯のiPhoneと比較すると、少し性能は劣ってしまう面もあるのですが、特にAIの性能は素晴らしく、独自AIの「Gemini」は優秀なアシスタントです。また、基本的なカメラ性能も高く、ディスプレイの明るさや発色もiPhoneに負けていません。それでいて「スーパーバッテリーセーバー」をオンにすることで2日以上のバッテリー持ちを実現しています。

これらのバランスが非常に優れているなと思い、筆者はPixelに胸を打たれたのです。以下では、より詳細にPixel の良かったところについて紹介していきます。

Pixel で良かったところ

Pixelシリーズは思った以上に使い勝手が良く、iPhoneから乗り換えた自分にとってもすぐに馴染むことができました。

特に良いと思ったところが5つあるので紹介します。

手馴染みの良いサイズ感

まず、特筆したいのが6.3インチ（通常モデルとProモデル）の絶妙なサイズ感です。iPhoneで6.1インチのモデルを多く使用してきた筆者にとって、ほとんどサイズが変わらない6.3インチのPixelは非常に手馴染みが良かったです。

そして画面の縁を指す「ベゼル」がiPhoneの過去モデルよりも薄くなっていることで、サイズはコンパクトながら、6.1インチ以上の画面サイズを実現させています。

加えて、スマートフォン本体の角が面取りされていて、手に刺さるような感覚がなく、非常に持ちやすいのも特徴です。iPhoneでは14シリーズまでは角が尖ったデザインだったので、手に食い込むように刺さり、長時間持っているのが辛かった記憶があります。

それに比べると、現在のPixelシリーズはかなり実用的でユーザーに優しいデザインになっていると思います。

実際、筆者は1年以上Pixelシリーズを使用してきましたが、持ち歩いていて不便に感じたことは1度もありませんでした。

滑らかな120Hzの画面

次におすすめしたいのが画面のリフレッシュレート、つまり滑らかさです。このリフレッシュレートが近年のスマホでは重要視されていて、今までの標準が60Hzと半分だったのに対し、iPhone 13 Pro以降のProモデルや、他のAndroid端末も120Hzのリフレッシュレートを取り入れるようになってきています。

前作のPixel 7が最大90Hzだったのに対し、Pixel 8シリーズ以降では通常モデルで60〜120Hz、Proモデルでは1〜120Hzの可変式リフレッシュレートを採用しています。なので、最大120Hzの滑らかさを実現しており、通常モデルでも他の高額なハイエンド機種と同じ体験ができるのが魅力的です。

実際に操作した感覚では、画面が指に吸い付くような感覚で触っていて気持ちの良いです。

1度120Hzに慣れてしまうと60Hzのスマホだと画面がカクカクした印象を覚えると思います。ちなみに同価格帯の通常版のiPhone 15/15 Plus、16/16 Plusはいまだに60Hzであり、120Hzの画面を体験したい場合はProモデルを購入しなくてはいけなくなります。

必要十分なスペック

Pixelは6以降、Googleの独自のチップである「Tensor」を搭載しています。

このTensorチップは、ゲームなどにはあまり強くないものの、ブラウジングやSNS、動画視聴などの基本的な動作はサクサクこなすことがある、実力のあるチップになります。

また、翻訳や「Gemini」といったAI機能に特化しているので他のスマホとは違った使い方をする面白みもあります。

実際に、外国語の書かれたパッケージをカメラで映すと、日本語に翻訳してくれる、といった機能があったりもするので、日常のちょっとしたところで活躍してくれるスマホだと思います。

他にも、YouTubeなどの字幕での翻訳機能や、文字起こしをしてくれる録音機能、写真に写った余計なものを削除する「消しゴムマジック」、複数人での集合写真を可能にする「一緒に映る」などの機能もあり、できることは盛りだくさんです。

高いカメラ性能

実際に使っていて感動したのはカメラ性能でした。正直なところ、「Pro」モデルではないので、そこまで綺麗な写真は撮れないだろうとたかを括っていたのですが、かなり自然で立体感のある写真を撮影することができました。

この写真はPixel のポートレートモードで撮って出ししたものになるのですが、iPadのように大きなものはもちろん、コップのストローのような細かな輪郭まで認識して、背景と切り分けてぼかしてくれています。

このクオリティのものを、気軽に撮影することができるのはPixel 内部での画像処理が上手く機能しているのでしょう。よくSNSに写真を投稿する人には気軽に綺麗な写真が撮れるのでおすすめなスマホだなと感じました。

iPhone含め、様々なスマホのポートレートモードを使用してきた経験がありますが、これだけ高いクオリティで細かく輪郭をとって撮影できるスマホは、筆者が使っていきたスマホの中ではPixelシリーズだけだったので、大きな魅力のひとつだと思います。

洗練されたデザイン

これは賛否両論がある、好き嫌いの分かれるものかもしれませんが、筆者個人としては洗練されたデザインだと思っています。近年のスマホはどうしてもカメラが大型化してしまい、どのようにそれを本体背面に収めるかで、デザインが大きく変わってくるかと思います。

しかし、Pixel シリーズはカメラを縦や正方形の枠の中に埋めるのではなく、画像のように背面にカメラバーを作ることで、スタイリッシュにカメラを納めています。

特にPixel 9シリーズでは、Googleの検索バーからインスピレーションを受け、カメラバーを独立させた特徴的なデザインになっています。

このようにすることで、カメラの主張を抑えることができていると思いますし、カメラバーの部分はアルミで出来ているので高級感もあります。

やっぱり指紋認証は便利！

ずっとiPhoneを使っていた筆者が痛感したのは「やっぱり指紋認証は楽だな」ということです。

iPhoneはSEを除くと全てFace IDという顔認証なのですが、マスクをしていると認証の精度は落ちますし、何より解除のためにスマホに顔を向けなければなりません。

一方、Pixel シリーズはわざわざ顔を向けずとも、指を定位置にかざすだけでロックを解除したり、パスワードの入力ができるので、一度慣れてしまうとかなり快適です。

また、この指紋認証がiPhone SEのボタン式ではなく、画面に埋め込まれたタイプなので、フルディスプレイで利用できるところも良いポイントです。

さらに、Pixel 9からは指紋認証の方式がかわり、8以前よりもより正確で速い認証が可能になりました。もちろん、指紋認証だけでなく顔認証も利用できます。この点もPixelシリーズの強みと言えるでしょう。

iPhoneをやめて後悔したこと

ここまで、Pixel シリーズの魅力について語ってきましたが、それでもやっぱり筆者は「Apple信者」なので、Pixelに乗り換えておきながらも「やっぱりiPhoneの方が良かったのでは…！？」と迷いが生じてしまうことが多々あります。

以下では、iPhoneだからこそ良かったと思えるポイントを3つご紹介します。正直、これらの点だけで言えば「後悔した」と言えるかもしれません。

Appleのエコシステムが便利すぎる

まず大前提として、Appleのエコシステムが便利すぎるという点が挙げられます。身の回りのデバイスをiPadやMacBookといったApple製品で固めている人にとっては、PixelをはじめとしたAndroidに変えるのは少々億劫かもしれません。

実際に乗り換えてまず後悔したのが、「AirDrop」が使えないことです。これが本当に使い勝手が悪く、どうにか解決するために苦労しています。

筆者の場合、MacBookとiPadを使って創作活動や仕事をしているのですが、「サッとこのデータだけスマホに送りたい」と思った時に「AirDrop」が使えず、Google DriveやGoogle Photoを経由することが多いです。

Pixel 8から何かMacBookなどに送りたい時も同様の手順を踏まなければならないので、やっぱりiPhoneや他のApple製品で固めていると、その利便性からは離れづらくなるでしょう。また、Apple Watchを使えるのもiPhoneだけなので、要注意です。

iPhoneの方が簡単に扱える

iPhoneの良いところとして、カスタマイズ性の低さがあると思います。最近のアップデートで、徐々にAndroidのようなカスタマイズができるようになってきていますが、使い方はiPhone登場当時からあまり変わっていないと思います。このカスタマイズ性の低さによって、どんな人にとっても分かりやすいホーム画面が作れるのが大きなメリットだと思います。

ホーム画面の作り方が1パターンなので、スマホが苦手な人はとにかく良く使うアプリをホーム画面の1枚目のページに持ってくる、といったように簡単に自分のiPhoneを作ることができます。こうしたUIの簡潔さはiPhoneの強みと言えるでしょう。

一方、PixelはじめAndroid端末は独自のカスタマイズや設定が機種ごとにバラバラだったりするので、機械に疎い人には向いていないでしょう。なので、いちいち設定をいじらないといけなかったりと、iPhoneと比べると「ひと手間」が発生してしまうのです。この点は、後悔というか、Pixelの惜しい点だなと思いました。

iPhoneはリセールバリューが高い

最後に、iPhoneの方が良かったポイントとして挙げられるのが、その「リセールバリュー」の高さです。「リセールバリュー」とは、中古で販売する際の価格のことで、iPhoneは値崩れがしにくく、発売から数年経ったモデルでもかなり高額でメルカリや中古ショップで売られています。

Android端末はサポート期間が短いこともあるのか、iPhoneほどのリセールバリューはなく、発売して1年、早ければ数ヶ月でかなり値崩れを起こしてしまいます。なので、iPhoneは、きちんと1〜2年使用して、状態が良いまま売却して次のiPhoneを買うというサイクルを作るのに適したデバイスであり、売却に関していえばPixelはかなり弱いので、目先の安さに飛びついてしまった感があります。

しかし、Pixelの場合、次のモデルを同じくGoogleストアで購入する場合、前モデルをそれなりの額で買い取ってくれるので、他のAndroidよりはマシかもしれません。

iPhoneからPixelに乗り換えて後悔していない？

PixelシリーズにはiPhoneにはない魅力がたくさんあることをご理解いただけたかと思います。そこで生じる疑問は「結局、Pixelで後悔していないの？」というものでしょう。

正直、これはその人の環境によると思います。

例えば、自分が使用しているデバイスがAppleのものが多いならばiPhoneを選んだ方が便利だと思いますし、気軽にAI機能を使えたり、コスパを重視したりする人はPixelシリーズを選ぶのも良いでしょう。

改めて、自分がスマホに求めるものを洗い出してみて考えるのが一番良い買い方ではないでしょうか。

筆者はPixelシリーズのもつAI機能や同価格帯のiPhoneと比較した時のディスプレイやカメラの性能の観点からPixelを選びましたが、後悔はしていません。

まとめ

ここまで、Pixel についてiPhoneとの比較も交えながら見ていきました。Pixelシリーズの強さは、iPhoneにはないAIなどの最先端技術と、期間によってではありますが手厚い還元サービスにあります。

また、単純に同価格帯のiPhone 通常モデルに近いスペックのものを少し安く手に入れることも強みになります。逆にAppleのエコシステムにどっぷり浸かっている人にとってはなかなか難しい選択肢に思えるかもしれません。

しかし、実際に筆者はAppleエコシステムに囲まれた環境でPixelを使用していますがAirDrop以外の面で特に不自由したことはなく、むしろスマホ単体の完成度が高いので非常に満足して使っています。

この記事をきっかけにPixelシリーズにも興味を持っていただけたら幸いです。Google公式ストアはこちら